ピープル
理事
-
私は、広く開放的な場所を好みます。地平線や水平線が見渡せる場所に立つと、心の穏やかさと、自然の美しく壮大なスケールを感じずにはいられません。私にとって、この世界を表現するのに最も適した言葉は「広い」です。
その広い世界のなかの「小さな点」にすぎない私が、頭のなかで描く世界は、どこまでも広く美しく、そして創造性に満ちています。
脳内にある世界を具体化するためには、相応の努力が伴います。しかし、その努力ができること自体が、私にとっては大きな喜びであり、楽しみでもあります。多くの夢を「目標」へと変えて突き進む創造者の皆様とともに、一つひとつの作品を丁寧に、惜しみなく、妥協せずに世の中へと送り出していきたい、それが誰かの心の糧となり、地球への貢献や共生へと繋がることを願っています。
僭越ながら、代表理事としてアーティスティック・ビジョンの構築に最大限の力を尽くす所存です。
皆様がいて、世界があるからこそ、私は生かされている、その感謝を忘れずに毎日をクリエーションに捧げます。多くのご意見やご助言、そしてご批判にも真摯に耳を傾け、心を尽くした作品創りを遂行してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
略歴
16歳で単身英国留学。高校を完了後、ual:ウインブルドン大学でファンデーションを終了し、ual:セントラルセントマーティンズ大学で学士号を、UCL大学、大学院のスレードスクール校舞台芸術科で修士号を取得。在学中もプロとして学業と並行して仕事をする。
2003年に『The Linbury Biennial Prize for Stage Design』でルパート・グールド氏(Rupert Goold CBE)に見出されアジア人初のファイナリスト入賞。2007年には『JMK Award』のファイナリストに演出家ソフィー・フレッチャー氏(Sophie Fletcher)とファイナリスト入賞。2008年にはオペラ界新人の登竜門である『Ring Award』で演出家アレッサンドロ・タレビ氏(Alessandro Talevi)とセミファイナリスト入賞。その後も参加作品が何作も入賞、大賞を果たす。
2019年から2022年まで日英文化交流の橋渡しとなるべくプロダクションカンパニー、ファビュラコレクティブ(Fabula Collective Ltd)を設立、クリエイティブディレクター就任。舞台化した作品は2019年5月にセルリアンタワー能楽堂でコンテンポラリーダンスの公演『Elevation-昇華』、同年10月にロンドンのリリアンベイリース劇場で『LEY LINE』、2021年のコロナ禍中に東京の新国立劇場の小劇場で英国文学、マクベス、不思議の国のアリス、ドリアングレイの肖像をインスピレーションの源としたダンスのトリプルビル『HUMAN.』を開催。2022年9月はロンドンのサドラーズウェルズ劇場での全七作世界初演のダンス公演『MOMENTUM ~lost and found~』を行い成功に終わった。
-
私は人には誰しもに役割というものがあると思います。
1964年の5月に初めて歌舞伎座で見た歌舞伎に衝撃を受け、國學院大学歌舞伎研究会を再興し、その三周年記念公演に載せる祝辞を三島由紀夫氏に電話で依頼し、口頭による一文を頂いてから、もう何十年もの年月を古典芸能の世界に費やして来ました。
2004年に能、文楽、歌舞伎の共通演目の一つである『俊寛』をそれぞれのジャンルの演者が一堂に会し、表現を比較・披露する特別企画をヨーロッパ四か国で催しました。その始まりは私が作った一枚の企画書からでした。その当時、その企画に対して「本当にこんな企画が可能なのか」と問われた私は、「やってみなければわかりません」と答え、「では出来るようになってから、いらして下さい」との回答を聞き、制作の魂に火が付き、ほとんど交流のないこの三大古典芸能を融合させ、公演の成功を果たしました。
私は昔から何かを決めるのに躊躇なく、スピード感を持って決断します。やってみなければわからないことも、やり始めるという性格のようです。
私と塚本行子氏との縁は彼女がまだ英国の大学卒業間近に遡ります。その彼女から今回の法人の理事を頼まれた当組織の設立の趣旨に『「確固たる審美眼」と「圧倒的な実践力」という両輪が揃って初めて、私たちは文化芸術がもたらす至高の豊かさへ社会を導くことができる』と書かれていました。その「確固たる審美眼」は私の思う絶対なる美の存在を信ずる心にも通じ、参画を決めました。
この法人での私の役割がどういうものになるのかも果たしてお役に立つものかも解りませんが、塚本行子氏の熱意と実行力、そして突破する強い想いにかけてみようと思います。
略歴
1963年、國學院大學文学部日本文学科に入学。在学中に歌舞伎研究会を再興し、三周年記念公演の際、三島由紀夫へ電話で祝辞を依頼したこともあった。1970年11月、三島が自決するわずか3日前には、三島から直接文楽『椿説弓張月』(未完)の朱入り脚本を手渡されている。
1967年に国立劇場に入職。芸能部制作室等で歌舞伎を中心に多岐にわたる伝統芸能の制作・演出に携わり、二代目尾上松緑、六代目中村歌右衛門、十二代目市川團十郎(当時・海老蔵)、七代目尾上菊五郎(当時・菊之助)、五代目坂東玉三郎ら昭和を代表する数々の名優たちと深く交流しながら公演を支えた。
企画・制作者として古典の枠を超えたアプローチでも異彩を放ち、1994年の日本オーストリア修好125周年公演では、歌舞伎・文楽・能の三大伝統演劇を融合させた『俊寛』を企画・脚本・制作。ウィーンやロンドンなど欧州4都市で1万人以上を動員する大成功を収めた。
2006年から2010年まで独立行政法人日本芸術文化振興会(元国立劇場)の理事を務め、43年間にわたり同劇場で伝統芸能の普及と発展に尽力。その功績により1998年に日本演劇協会賞、2024年に第7回JTS山本邦山記念賞を受賞している。現在は日本演劇協会専務理事や日本舞踊協会副会長などを務める。
半世紀以上にわたり日本の伝統芸能へ捧げてきた情熱と献身は極めて深く、歌舞伎の復活上演や若手育成、さらには沖縄の琉球舞踊・組踊の継承・指導にまで及ぶ。その膨大な知見と現場で培われた圧倒的な美意識は、今なお日本の芸能文化を支える確固たる礎となっている。
-
1997年1月に現在の税理士法人WATANABEの元となる事務所開設を致しましてから、私どもは会計人として職業倫理を守り、信頼のおける社会のパートナーとなれるよう努力をしてまいりました。
様々なお客様と綿密なコミュニケーションを取る中で時折、これからの国際化が加速する時代に必要不可欠な業種になるべく、発展を遂げるものは何かと考える事もありました。頭の片隅に文化の力がよぎっていました。なぜなら私自身、時間を見つけては観劇に足を運び、明日から新たな気持ちでまた一日を始められる経験を何度もしていたからです。
私が塚本行子氏から母校の卒業生を取りまとめる会の常務理事からのご紹介とメールを直接貰い、イギリスでの30年間実績や、これからの展望を形つくる制作途中のウェブサイトを見たとき、自分の言葉でその感じたままを表現したくなる世界観が広がっていました。
初めての面会時、これからの世代との共通点を見つけながらのコミュニケーションをとる方法の話から始まった塚本氏は迷いなく、世代の違いに立ちふさがる溝を超えるものが文化です、と答えました。私の考えを後押しする、彼女の経験から来る力強い自信のある答えを聞き、私の興味は一気に倍増しました。その次の日に更なるメールを貰い、塚本氏の信念、生き方、理想を知り、知り合って間もない私に理事を頼んだ勇気に、私もお引き受けするとのお答えを致しました。
クリエーティブな分野に会計人として助力できる事により、明日から新たな気持ちでまた仕事を始められるきっかけを見出せる相乗効果を生む予感がします。私が観劇に言った次の日の余韻のように。
略歴
公認会計士・税理士。
税理士法人 WATANABE 代表社員、株式会社 Crowe Watanabe CT 代表取締役。
1989年、中央監査法人(現 EY 新日本有限責任監査法人)に入所。1993年に公認会計士登録、1997年に税理士登録。同年、公認会計士渡邊芳樹事務所を設立し、所長就任。2000年に株式会社キャピタル・ストラテジー・コンサルティング(現 株式会社 Crowe Watanabe CT)を設立し、代表取締役に就任。2004年、公認会計士渡邊芳樹事務所を税理士法人渡邊芳樹事務所(現 税理士法人 WATANABE)へ改組し、代表社員に就任。
現在は税務・会計をはじめ、事業承継、M&A、経営コンサルティングなど幅広く企業支援に携わる一方、公益財団法人東京交響楽団監事、一般財団法人渡辺音楽文化フォーラム監事をはじめ、文化・芸術分野を含む複数の企業・団体の役員を務める。
顧問
-
私はかつて10代の時に友人を病で亡くし、医師を志しました。しかし医師の道を断念せねばならず、自分に何ができるかと問うていた時に出会ったのが、舞台でした。そこでは命の、愛の大切さを訴える俳優が、それまでの体験や読んだどのような本、映画よりも私に訴えかけてきました。命と愛の尊さを。私はそうして物語の力に目覚めたのです。
以来さまざまなジャンルの舞台作品に携わってきました。殺人が行われたり、ひどい裏切りの物語もありました。ですがそれら、私が共感をして取り組んできた物語は、実世界のひどい出来事を題材にしながらも、その悲しみや怒りへの対処法、そして大切なものを愛でる心の尊さを描いていました。
私の取り組む作品への条件は二つだけです。一つは、物語があること。もう一つは、命や愛の大切さを伝える、考えさせる物語であることです。その信念のもと、さまざまな時代、国、信条のもとに描かれる作品にこれからも誠実に取り組んでいきたいと思います。
このカンパニーの信頼、尊敬する仲間と一緒に、大切な時間を皆様と共有できる成果物を作り出すことを心から楽しみにしております。
略歴
田尾下哲は、オペラ、演劇、ミュージカルおよび歌舞伎等の演出家兼劇作家である。東京大学で建築学と心理学を学び、学際情報学で修士号を取得しており、綿密に計算された空間構成と深い心理的洞察力で知られている。西洋演劇を学び、ドイツの著名な演出家ミヒャエル・ハンペに演出を師事した後、2009年には「五島記念文化賞(オペラ部門)」を受賞した。
代表作には、大宮ソニックでの『平家物語』、日生劇場の『ルチア』、神奈川県民ホールの『金閣寺』、そしてあいちトリエンナーレでの『蝶々夫人』などがある。
-
自分の限界は自分で決める。
いろんな文化を超えて、このような言葉が語られるのは、どこで生きていても、人は色々な限界にとらわれて生きてしまうからでしょうか。
言葉で言うのは簡単ですが、実際は大人になればなるほど、現実や常識や生活、文化的集団の調和などが圧力となり、個人の発想力は小さな箱の中に閉じ込められていってしまいます。
ところが時折、発想力と思い切りでその箱を飛び出していき、周りの人が箱から飛び出していく手助けまでしてくれる人がいます。そういう人は、収束して膠着していってしまう人間関係に突破口をひらいて、限界を押し広げていってくれる。
そういう稀有な能力を備えた代表と共に、そのような突破口となる企画を実現することに特化した団体を立ち上げることになりました。
二つの文化の中で育ち、文化と文化を橋渡しするような仕事も経てきた自身の経験をもとに、常識という限界の中で埋もれている声なき声、まだ日を見ていない個人の可能性が飛躍する場を作るため、最大限尽力していく覚悟でおります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
略歴
岩崎MARK雄大(いわさき マーク ゆうだい)は、アメリカ出身の俳優、通訳、英語コーチ。東京大学文学部(英米文学)在学中より、演劇倶楽部『座』俳優研究所にて演技と日本の伝統芸能を学び、卒業後は、劇団「カクシンハン」を中心にシェイクスピア俳優として活躍。シェイクスピア作品のほか、NODA・MAP作品やPARCOプロデュース公演など数多くの舞台に出演している。
また、演技コーチや演出家としても活動しており、国内外の教育や社会貢献に関わる演劇プロジェクトにも参加。他にもネイティブレベルの英語力を活かし、通訳や翻訳、イングリッシュコーチとして新国立劇場、KAAT神奈川県立劇場、東京芸術劇場などで活動している。さらに、多才なスキルを活かして朝日カルチャーセンターなどで講師も務めている。特技は英語(米ネイティブ、通訳、翻訳)、狂言、時代殺陣、現代アクション、ステージムーブメント。
アクティング・コーチとして東京大学合唱団あらぐさオリジナルミュージカル演技指導(2009年~)、東京恐怖病院アクター指導(2015年、台北、聯合報主催、東映企画)、カクシンハンスタジオ講師(2018年〜)、洗足学園音楽大学声楽科ゲスト講師(2020年〜)、朝日カルチャーセンター横浜教室講師(2020年〜)、演劇の学校講師(2023年〜)でも活動している。
メンバー
-
略歴
2011年、「jiyume」を設立。
ヘアメイクアップアーティスト、フォトグラファーとして独自のビジュアル表現を追求。卓越した造形力と洗練された感性によって、人物の内面に宿る美しさや個性を引き出し、強い物語性を持つ作品を国内外へ発信している。
その作品は世界各国の国際アワードで高く評価され、フォトグラファーとして2021年にTOP100 Photographers Titleを獲得。2022年には、London Photography AwardsおよびEuropean Photography AwardsでPlatinumを受賞し、さらにNEW YORK Photography Awards、ND Awards、Museの各国際アワードにおいてGOLDを獲得した。
ヘアメイクアップアーティストとしても、2022年・2023年にIBI Awardsで2年連続WINNER、2023年・2024年にはONESHOT Awardsで2年連続WINNERを受賞。2023年にはスペインのFIGARO AwardsでもWINNERに輝くなど、数々の国際的なタイトルを獲得している。
世界基準の評価を受けながらも、既存の美の枠にとらわれることなく、常に新しい表現へ挑戦。繊細さと力強さ、優美さと前衛性を併せ持つ唯一無二の世界観で、ヘアメイクと写真の可能性を広げ続けている。
サポーター
-
略歴
グラフィックデザイナー/ウェブデザイナー/WordPressデベロッパー。1998年に東京でキャリアを開始し、2004年よりロンドンを拠点に、20年以上にわたって日系の団体・企業の英国における発信を支えてきた。
手がける領域は、ブランディング、印刷物、エディトリアル、ウェブサイト構築まで幅広い。食、旅行、文化、コミュニティと、対象は異なっても、日本のものを英国という土地でどう見せるかという一点においては変わらない。英国最大級の日本文化イベントには、2010年の第1回から関わり続けている。
塚本行子とはファビュラ・コレクティブ時代から協働し、2021年『HUMAN.』、2022年『MOMENTUM ~lost and found~』のポスターをはじめとする宣伝美術を手がけた。本法人においては、ロゴをはじめとするビジュアルアイデンティティの制作を担っている。
現在はニュージーランドのウェリントンに拠点を置きつつ、近い将来のロンドン復帰も予定している。静岡県出身。青山学院大学経営学部卒業。
-
略歴
エミ・デル・ベーネは、ロンドンを拠点とする日伊系のプロジェクトとマーケティングコーディネーターとして、10年の実務経験がある。これまでに、サドラーズ・ウェルズ劇場、ファビュラ・コレクティブ、アレクサンダー・ホイットリー・ダンス・カンパニー、ニュー・ムーブメント・コレクティブ、ディクソン・ムビ・カンパニーといった団体に加え、ロジャー・ウィリアムズ大学やユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)などの大学とも協働して来た。
彼女はエセックス大学イースト15校でワールド・パフォーマンスの学士を取得し、ロンドン大学バークベック校でヴィクトリア時代研究の修士号を取得している。